Yさん34歳 体外受精 施術6回
出産報告のメールをいただきました。Yさんおめでとうございます!
★メール★
2月○日に男の子を出産しました!👶夜中に破水してしまい、予定日より1ヶ月弱早い出産でしたが、お陰様で母子共に元気です
結局、逆子は治らず、帝王切開になりました。病院の先生によると、お腹を開いてみたら、子宮内膜症の影響で子宮が固かったから、回りにくかったんじゃないかということでした。
妊娠前からお世話になり、大変感謝しております。
本当にありがとうございました。
1.治療履歴・レデース鍼灸*子陵受診までの経緯
結婚1年後、不妊専門クリニックを受診。不妊検査を受ける。
卵管造影検査にて右の卵管癒着が判明。
子宮内にはポリープがあり、除去手術を受ける。
ホルモン値や精子には問題なし。タイミング法を6回続けるが妊娠反応が出ず、体外受精にステップアップしたいとレデース鍼灸*子陵を受診。
2.レデース鍼灸*子陵での初診・主訴
(PMSの治療方法。西洋医学と中医学の考え方/卵管癒着は手術で解消できる可能性もあり。
生理周期27~28日。生理痛・PMS(生理前困難症)※が強くあり。
仕事とクリニックの両立でストレスが多い。
生理経血は5~6日続き塊が混じる。卵管癒着があるので早く体外受精を行いたい。
月経前3~10日の黄体期の間続く、精神的あるいは身体的症状で月経発来とともに減退ないし消失する。
軽度の症状は40%に見られるとされるが日常生活に支障をきたす場合は治療の対象となる。
原因は黄体期のエストロゲン、プロゲステロンを主体とした内分泌環境変化や体液の貯留と考えられる。
治療としては黄体期における水分・塩分摂取制限や適当な運動などの生活指導。
ホルモン療法として排卵を抑制することにより改善することが多い。
浮腫や頭痛に対しては利尿薬が有効である。)
標準産科婦人科学第3版・第4版より
PMS(生理前困難症)は鍼にて軽減することは可能。
鍼では生殖器のツボである『腎』をメインに施術するが、このツボは腎臓にも繋がり、利尿作用がある。
鍼の後にトイレに行かれる方も少なくない。また、妊娠時においても浮腫みが取れ、明らかに足首の太さが変化する。
生理痛や経血に塊が混じるのは子宮内の血流不足と冷えが原因なので、これも鍼とご自身でも冷えないよう留意して頂くことで改善する。
周期やホルモン値には特に問題はないので、卵管癒着を解消できれば十分に自然妊娠も可能とお伝えする。
卵管癒着解消においてはFT術(卵管鏡下卵管形成術)がある。
ファイバースコープで卵管内を観察しながらバルーンと呼ばれる風船を膨らませた圧力で徐々に卵管を広げていく手術で日帰りで受けることが可能。
3.鍼の施術~体外受精・妊娠・逆子・出産まで
鍼施術3回目の後、生理痛・PMS治まる。
施術5回目で採卵し、凍結胚が2ケ出来る。
6回施術後、移植・妊娠。
35週・36週で逆子になり逆子治療を行う。
治療中は激しく胎動を感じるが戻らず、帝王切開となる。(逆子が戻る治療成績は70%です)
4.さいごに
最近の傾向として仕事と妊活の両立されている方が多く、ゆっくりと体調を整えることが難しいようです。
短期間の鍼施術で体外受精を行ったので、当院が予想していたほど凍結胚は出来ませんでした。
10ケも採卵して痛い思いをされたのに、凍結できたのは2ケでした。
もっと凍結できたはずと悔しく思っておりますが、初の移植で妊娠・出産できたので安堵致しました。
凍結胚があと1ケあります。
第二子もこの凍結胚で授かることを期待しています。