- 1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯。二人目不妊で自然妊娠希望。
- 2.初診と問診・主訴生理痛・黄体機能不全。不妊専門クリニックでの再検査。
- 3.鍼の施術で体調は万全に生理痛・基礎体温が整うが、一度も妊娠反応は出ず。
- 4.転院後、初の体外受精~妊娠まで体外受精の保険適用が始まる。
- 5.まとめ初の体外受精で妊娠できたのはピックアップ障害だったのか?原因不明不妊とは?また割合はどれ位か?
Bさん40歳 体外受精 施術36回(治療成績2022.10.Bさん)
卒業時に「クリニックの転院と体外受精が保険適用になったことが背中を押してくれました。」と仰っていましたBさん。
体外受精が保険適用になったお陰で授かる事が出来た初の患者さんです。
★いただいたメール★
6月○日無事3288gの男の子を出産致しました。
分娩時間3時間とスピード出産でしたが、頭が大きく子供の心音も落ちてきた為、途中で帝王切開の準備を始めたのですが出産のスピードの方が早く吸引分娩・・出産のフルコースを味わいました😭
出産後、私も出血がとまらず貧血となり一日中立てず、子供も心音が落ちてNICUの先生がすぐ来てくださったりと、勧めて頂いた通り大学病院で産んで本当によかったです!
落ち着きましたらまたご挨拶させて頂きます😊
1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯
(二人目不妊で自然妊娠希望。)
第一子出産後、7年間経過するが妊娠の兆候がなく、婦人科でのホルモン検査を受けるが問題なし。自然妊娠希望でレデース鍼灸*子陵受診を受診。
2.初診と問診・主訴
(生理痛・黄体機能不全。不妊専門クリニックでの再検査。)
婦人科のホルモン検査だけでは不妊の原因が分からないので、不妊専門クリニックを受診。
検査後、ヒューナーテスト・精液検査は問題ないが、右卵管に内膜症、黄体機能不全判明。
毎月、タイミング指導を受ける。生理痛が強く高温期が短い。
胃腸の調子が常に不良で空腹感を感じられず、食欲なし。
生理痛・胃痛ともに血流不足による体内環境悪化が原因なので血流を良くする施術を行う。
また、基礎体温表の高温期が短いのは(黄体機能不全)、卵の完熟度が落ちている可能性が高いので、卵巣への施術も同時に行う。
30代後半でこの様な基礎体温表の状態は一般的なので心配ないとお伝えする。
*原始卵胞が目覚めて排卵までには約200日かかります。
その間、鍼で卵巣の刺激をすることで卵の完熟度は上がりますが、年齢が高くなるほど良くなるのも時間が必要です。
卵が良くなってくれば基礎体温表が変わってきますので、ご自身で分かります。
3.鍼の施術で体調は万全に
(生理痛・基礎体温が整うが、一度も妊娠反応は出ず。)
2回の施術後、生理痛治まる。
12回施術後、経血量が増える。
高温期と低温期の差や日数が不安定な時が続くが、20回施術後、毎周期安定する。
24回施術後、初の人工授精(AIH)を行うが結果が出ず。
33回施術までに人工授精7回、タイミング、シリンジ法を併用するが一度も妊娠反応は出ず。
クリニックでステップアップを勧められたが、転院を希望。他クリニックを紹介する。
4.転院後、初の体外受精~妊娠まで
(体外受精の保険適用が始まる。)
転院後のクリニックでは、内膜症のせいで右側の卵管が癒着している可能性を指摘される。
右卵巣の排卵が多い為に初の体外受精を行うことにする。
採卵周期で残卵があり1周期目はリセットとなる。
35回施術後、採卵・凍結胚2ケ出来る。36回施術後、妊娠。安定期まで施術。
5.まとめ
(初の体外受精で妊娠できたのはピックアップ障害だったのか?!)
原因不明不妊とは?また割合はどれ位か?
初の体外受精で妊娠した為に、クリニックの医師に「内膜症のせいで右卵管が癒着し、ピックアップ障害を起こしていた可能性があったのかもね。」と言われました。
右からの排卵が多く人工授精やタイミング、シリンジと様々なことを行っても、妊娠反応が2年間一度も出なかったのは、きっとピックアップ障害のせいだったのですね。
これは通水検査では分からず、初の体外受精で妊娠した方はピックアップ障害だったかも、と 予想するのみです。
日本生殖医学会の生殖医療の必修知識によると「不妊治療の前にはスクリーニング検査を十分に行い原因を明らかにすることが肝要である。
原因が特定できない場合、原因不明または機能性不妊と診断される。
不妊症は全夫婦の10%程度といわれており、原因不明不妊はその中でも15~25%と報告されている。
しかし、各施設によって不妊症スクリーニングの検査項目や診断基準が異なるため、その頻度は一定していない。」とありました。
当院で1年以上通院されて一度も妊娠反応が出ない方は珍しく(通常は1年に1回くらい妊娠反応が出ます)不思議に思っておりましたが、転院先で原因が判明することも多々あるようです。
体外受精が保険診療となり、思い切ってステップアップしたのが功を奏した例です。
2023年12月、お子様と一緒に遊びに来てくださったBさんです。
抱っこひもがすっかり様になっていました