- 1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯。
- 2.問診・主訴・治療方針。着床しやすい内膜を目標に施術。
- 3.移植~妊娠。高齢出産のリスクを考えて陣痛促進剤は避けたい。
- 4.まとめ。陣痛促進の鍼は中国鍼灸が効果的。
Yさん46歳 体外受精 施術2回(治療成績2019.12.Aさん)
第二子妊活で来院。
陣痛促進の鍼の後、無事に男の子を出産できたそうです。
忙しすぎて連絡できなかったとの事。母子ともに無事で何よりでした。
第一子出産は46歳の時。
今回は第一子治療時の凍結胚があり移植に向けての鍼治療になります。
ベストを尽くします。頑張りましょう👍
1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯。
結婚と同時に不妊専門クリニックで不妊検査を受ける。
ご本人には問題がないが、乏精子症と診断される。
年齢を勘案してタイミング法や人工授精(AIH)は受けず、直ぐに体外受精を行う。
3ケ採卵し、新鮮胚を移植するが妊娠せず。2ケの凍結胚盤胞が出来る。
次の移植に向けてレデース鍼灸*子陵を受診。
2.問診・主訴・治療方針。
(着床しやすい内膜を目標に施術。)
生理周期28日・ホルモン値FSH・E2ともに30代。
AMHは0.9と40代前半の平均値。
これにより、凍結胚のグレードは良い事が予想される。
生理痛ははないが、塊が出る。
塊とは生理時の経血が内膜に留まる時間が長く、排出に時間を要する為に固まる。
子宮の排出機能が落ちているのが原因なので、子宮の血流量を上げ、子宮に関するツボをメインに着床しやすい内膜を目指して鍼の施術を行う。
3.移植~妊娠。
(高齢出産のリスクを考えて陣痛促進剤は避けたい。)
2回施術後、妊娠。安定期まで施術。
46歳でも凍結胚の状態が良く最短で妊娠できました。
その後、何のトラブルもなく出産予定日を迎えるが、出産の兆候がない。
3日後に入院して陣痛促進剤の使用が決まり、慌てて子陵に再来院。
リスクを考えて、どうしても陣痛促進剤は避けたいので鍼で出して欲しいとの要望。
子宮を収縮させるツボに施術。入院日が迫っているので、やや強めに施術を行う。
施術翌日に陣痛がきて3時間で出産。
4.まとめ。
(陣痛促進の鍼は中国鍼灸が効果的。)
Yさんはお体の状態が良いのが印象的でした。
肌艶も良くBMH値は20と体型も丁度良い。
胚盤胞のグレードも良い事が予想出来ました。
初期胚での移植で全く妊娠反応が出なかったことに意気消沈しての来院でしたが、内膜を整えることで2回の施術で妊娠できました。
トラブルもなく妊娠期間が過ごせたのはご本人が塩分・糖分に気を付けた結果でしょう。
努力に感服いたします。
陣痛がなかな来なかったのは初産だからですね。
鍼での陣痛促進は妊婦に禁句であるツボに敢えて施術いたします。
膝から下がメインです。
こんな所にもツボがあるのかと皆さん驚かれますが中国鍼灸の歴史は長く、子宮を激しく動かすツボに施術します。
このツボに施術すると胎児が動くのでご本人にも効いている事が分かります。
通常、2~3日で陣痛促進の結果が出ます。中国鍼灸は臨床の積み重ねです。
きっと様々な方が実験台になったのでしょうね。
最近はMRIやCTを使いながら西洋医学との研究も進んでいて、子宮が動くツボも確認できたそうです。
もっとツボの解明ができる様になる事を願います。
陣痛促進の結果は直ぐに分かるのと、妊活中より大きくなったお腹を拝見できるので、この施術を行うことが嬉しい時間です😊