レディース鍼灸 子陵。不妊鍼灸。横浜市都筑区。判定日にhcgが低い場合は当日の鍼も効果あり。高齢出産で自然妊娠も。当院の最高年齢48歳。採卵、移植後に子宮内膜が薄い場合は鍼灸で厚くしましょう。
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症例・患者様の声(妊娠)

2023/10/31

卵巣機能低下。高過ぎるFSHを鍼で下げ高温期も安定。37歳体外受精成功!

 

 

Mさん37歳 体外受精 施術43回(治療成績2022.5.Aさん)

 

2月に出産されたMさんがお子さんと一緒に遊びに来てくれました。

 

Aちゃんはお母さま似で、ほんわかした可愛い女の子です。

 

2月〇日3022gで出産。

 

高血圧腎症になり、近くの産院から救急搬送され大病院での鉗子分娩。

 

出産後は貧血にもなり、入院延長。

 

赤ちゃんは元気!母は高齢出産の大変さをしみじみと実感したそうです。

 

体外受精での妊娠も含めて医療の進歩は有難いとの事でした。

 

凍結卵が1ケあり、そろそろ断乳して第二妊活を始めたいと。

 

Mさん私たちに癒しを有り難うございました。第二子妊活も頑張りましょう!

 

 

 

 

1.レディース鍼灸*子陵受診までの経緯。

 

34歳から自己流タイミングを続けるが妊娠せず。

 

不妊専門クリニックを受診。

 

FSH 17.2mlu、LH 10.3miu、AMH 0.39ng/pmol と低く、卵巣機能低下と指摘される。

(AMH0.39は45歳の平均値並み:ベックマンコールスター(株)年齢別分布図より)

 

タイミング法3回・人工授精(AIH)を2回行うが妊娠せず。

 

生理痛が強く、基礎体温表の高温期が短いので、体を整えたいとレディース鍼灸子陵を受診。

 

 

 

2.問診・主訴。

(AMHは問題ではない。卵巣機能は鍼で上げられる。)

 

 

AMHが低く、閉経は早い可能性があり。

 

卵巣機能も低下しているので、クリニックには体外受精を勧められている。

 

生理痛や基礎体温表など気になることが多く、このまま体外受精に進んでも妊娠できる気がしない。

 

まず、体を整えたい。生理周期は24~28日。

 

AMHを大変、気にされている印象でしたが、日本生殖医学の教科書を見てもらいながら説明し、閉経の心配は全くないとお伝えする。

 

AMHよりもFSHが高く高温期も続かないので卵巣機能低下と診断されたようです。

 

FSHは卵の育ち方が悪いと上昇し、卵が育つと下降するホルモン値であり、毎周期変化します。

 

鍼で卵巣機能を高めてFSHを下げることは可能。

 

FSHを下げて卵の完熟度を上げれば、高温期も安定し、生理周期も25日以上となる。

 

ただ体外受精を行う場合はAMHが低い方は生理中に目視できる卵が少なく、誘発しても卵の数が採れない事が多い。

 

経済的には不利であるが卵が1ケあれば妊娠は可能。

 

生理痛が強く経血に塊が出る。量も少ない。妊活ストレス大。

 

問題は生理の状態と基礎体温表の高温期が続かず(黄体機能不全)生理周期も24日の時も度々あること。

 

最低でも25日以上は欲しい。

 

この点は改善が必要。

 

生理痛は子宮の状態がよくない、高温期が続かないのはFSHが高く卵の育ち方がよくないので、この点を改善するために子宮と卵巣のツボに施術を行うことにする。

 

 

 

3.施術~流産~出産まで。

(卵巣機能改善まで6ケ月。体外受精で凍結胚を貯める作戦。)

 

 

8回施術後、生理痛や塊が出なくなる。

 

18回施術後、基礎体温が安定し高温期が続くようになる。

 

22回施術後、初の体外受精を行う。2ケ採卵するが変性卵と空胞で移植まで至らず。

 

採卵できる数が少ないので、今後は凍結卵を貯める方向で体外受精を進める。

 

24回施術後、3ケ採卵・凍結1ケ。26回施術後、2ケ採卵・凍結1ケ。

 

28回施術後、1ケ採卵・凍結1ケ。31回施術後、1ケ採卵・凍結1ケ。

 

35回施術後、移植・妊娠。

 

胎嚢が小さく心拍の確認まで出来るが流産。

 

しばらく鍼治療をお休みする。

 

お休み中に移植は続けるが妊娠せず、残りの凍結胚は1ケとなる。

 

生理痛が治まっていたにも関わらず、再度、痛みが始まった為に鍼を再開。

 

もう一度採卵を希望する。

 

42回施術後、1ケ採卵・凍結1ケ出来る。

 

43回施術後、移植・妊娠。安定期まで施術。

 

 

 

4.まとめ。

(戦略的な体外受精で妊娠成功!)

 

 

標準産科婦人科学第3版によると、卵胞期(7~11日)のFSHは5~15。

 

LHは1~7が理想ですが、Mさんの場合はどちらもやや高い(FSH17.2。LH10.3)。

 

測定誤差の範囲内であると考えられるが、低くなるように施術を始める。

 

ホルモン値が安定するまでに、6ケ月とかなりの時間を要しました。

 

FSHが25を超える周期もあり、お話を伺うとストレスが多い周期にFSHが上がるようでした。

 

ストレスは妊娠を阻害すると言いますが、本当です。

 

お正月やお盆に夫の実家に行かれた方はFSHが上がり卵の育ちが遅れます。

 

MさんのFSHは少しづつ改善し、完熟卵が採れるようになりました。

 

AMHが低いので誘発しても凍結できる卵は少なかったのですが、卵を採り貯める作戦が功を奏しました。

 

凍結胚も1ケありますので、第二子妊活も余裕をもって行えますね。

 

 

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