Kさん40歳 自然妊娠 施術13回(治療成績2022.8.Aさん)
Kさんから元気な声で「出産しました~」とお電話を頂きました。
「あれ?いつ妊娠したの」の問いに「昨年9月までお世話になっていて翌々周期に自然妊娠したのです。
バタバタしていて連絡が遅くなりました。」との事。
3500gの大きな女の子。
出産直前に高血圧と肝炎を発症した上に発熱し、コロナ感染を疑われて隔離病棟へ入院。
結局、コロナではなく一般病棟へ移った後、陣痛促進剤を使って出産するつもりが、分娩が進まず。
胎児の心拍が落ちてきた為、緊急帝王切開になったそうです。
本当にバタバタな出産劇でしたね。
Kさん、何はともあれ無事に出産出来て良かったですね!
嬉しいお電話ありがとうございました💐
1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯。
結婚後、1年経ってからの妊活。
PMS(生理前困難症)や生理痛などの症状があり、まず体を整えたいと不妊専門クリニックを受診する前にレデース鍼灸*子陵を受診。
2.主訴・問診と治療方針。
(高温期が短い(黄体機能不全)原因は卵。)
30日周期。PMSの症状が強く、生理痛もあり、毎周期痛み止めが欠かせない。
経血には塊が混じる。
基礎体温表を拝見すると、高温期と低温期の体温差が少なく、ガタガタしながらの上昇。
高温期が10日未満と短く黄体機能不全が考えられる。
高温期が短いと受精しても着床しづらくなる。
原因は卵の完熟度が落ちたまま排卵しているため。
排卵後の卵の殻が高温期を作るので、鍼治療で卵の完熟度を上げる必要がある。
しかし、卵は約200日掛かって排卵するので30代前半の方よりも良くなるのは少し時間がかかる(年齢とともに代謝が落ちているため)が、鍼治療で改善は可能。
改善すれば基礎体温表が整うのでご自身でも分かります。
また、生理痛や経血の塊については、2~3周期で生理痛の薬が不要になるはず。
鍼で徐々にホルモンバランも整うのでPMSの症状も改善可能。精子に問題がなければ自然妊娠できるはずとお伝えする。
鍼は卵巣と子宮に関するツボを施術する。
3.体外受精失敗後、自然妊娠まで。
2回施術後、不妊専門クリニックを受診。
不妊検査を一通り行うが夫婦ともに問題なし。
しかし、年齢的に体外受精を勧められる。
3回施術後、高温期がやや伸びる。
卵巣の左右差もあるので、ご本人には毎周期、安定するまで様子を見て欲しいとお伝えする。
6回施術後、生理痛・PMSの症状が治まるが、高温期は安定と不安定が交錯している。
10回施術後、体外受精を行うことにする。
9ケ採卵して凍結胚が3ケ出来る。
13回施術後、移植・妊娠せず。
翌々周期に自然妊娠。
4.まとめ。
(体外受精失敗後の自然妊娠はよくある事です。)
体外受精の失敗後、「体外受精の後、自然妊娠し出産しました。」とお電話を頂きました。
体外受精が失敗すると、高度医療でも妊娠しないなんてと、精神的に追い詰められる方が多いのですが、実は体外受精より自然妊娠の方が出産率は高いのです。
Kさんも随分落ち込んだようでしたが、2周期後の自然妊娠!
本当に良かったです。おめでとうございます。
このパターンが一番嬉しい!
今更ですが、体外受精で9ケも採卵したのに3ケしか凍結できなかった事に私どもは納得できませんでした。
もう少し体を整える時間が欲しかったなぁと・・・高温期が毎周期安定してからの体外受精であれば、もっと凍結できたのではないかと残念な気持ちが少しあります。
しかし、終わり良ければ総て良しですね。
第二子妊活は残り2ケの凍結胚で授かりましょう!
帝王切開後なので1年後にお会いしましょうね。