Uさん38歳 体外受精 施術2回(治療成績2022.6.Aさん)
『2月○日 2725gの元気な男の子を無事に出産しました!!母子ともに元気です!
妊活で心細いときに鍼灸に行くことで気持ちを明るく保てることができました。ありがとうございました。
今は慣れない育児に奮闘中です。
第二子のときもまた通いたいと思っております。よろしくお願いします。』
嬉しいご報告をいただきました!またお会いできる日を楽しみにしております😄
1.レディース鍼灸*子陵受診までの経緯
治療歴0.5年年齢を鑑みて結婚と同時に不妊専門クリニックを受診。
タイミング法を4回行うが、陽性反応が出ず体外受精にステップアップ。
3ケ採卵し1ケ新鮮胚で移植するが結果が出ず、凍結胚が2ケ出来る。
凍結胚の移植前に体を整えたいとレデース鍼灸*子陵を受診。
2.問診・主訴
(生理周期が安定しないのは何故か?/生理痛はないのが普通です。)
生理周期25~37日で安定しない。生理痛は毎月あり、お薬が欠かせない。
経血は鮮血であるが塊が混じる。
生理周期の理想は25~38日なので問題なし。周期が一律ではなく安定しないのは、卵巣の左右差が考えられます。
排卵のしくみを説明すると、原始卵胞は約200日かけて排卵します。まず原始卵胞約1000ケが左右の卵巣で覚めます。
この原始卵胞が少しずつ消滅し、生理3日目には卵巣の左右に目視できるほどの大きさに卵胞が育ってきます。
個人差はありますが左右の卵巣で数ケ~数10ケ前後。
これらの卵胞を出来るだけ多く育てようとするのが体外受精です。
体外受精では少しでも多くの卵を採卵する為に排卵誘発剤を使用し、採卵日までは排卵しないようにお薬で止めます。
因みにAMHが低い方は生理3日目の卵胞が少ない事が特徴です。
自然の場合は卵巣の左右どちらかの一番大きくなった卵胞(20ミリくらい)が排卵し、残りは消えてしまいます。
通常、排卵は左右順序良く行う事が多いのですが、これも個人差があり、右の卵巣ばかり排卵し、左の卵巣は3周期に1度という場合も多々あります。
人間の体は機械とは違って、左右差があり、基礎体温の形も同様に左右差があります。
この方の場合は右の卵巣の周期は25日、左の卵巣の周期は35日でしたので、全く心配することはありませんでした。
また、生理痛はないのが普通です。
子宮内膜症がある場合は、経血の出口がないので痛みが生じる場合もありますが、特にその様な疾患が見つからない場合は子宮内が冷えているために血流量が少なく、子宮の動きが悪くなり、排出に苦労するので痛むのです。
鍼で子宮内への血流量を増やす施術を行い、ご本人には冷飲冷食を徹底的に避けて頂くようお願いしました。
3.鍼初診~妊娠・出血・出産まで
生理中と低温期の2回施術を行い凍結胚を移植。
移植直後にも施術し、妊娠判定日にはβhcgが通常の3倍の数値(162)となる。
これにより内膜の状態が良くしっかりと着床した事が分かる。
10週で出血するが、施術後止血。安定期まで施術し、メールにて出産報告を頂く。
4.最後に
採卵した卵が半分凍結出来れば、とても良い成績です。
Uさんの場合は3ケ採卵したうち2ケ凍結出来たので、卵子・精子ともに問題がなく、不妊専門クリニックの誘発も合っていたのでしょう。
体外受精を行うにはクリニックとの相性が大切です。
2~3回採卵しても凍結できない場合はクリニックの転院も考えてみて下さい。
幸いUさんはクリニックとの相性も良く凍結胚があと1ケ残っていますので、ゆっくりと子育てに専念できますね。
私どもも無事に役目が果たせて安堵しました。第二子でお会いできる日をお待ちしております。