- 1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯体外受精で流産が続く
- 2.レデース鍼灸*子陵での問診・治療方針子宮環境と黄体機能不全の改善
- 3.レデース鍼灸*子陵の治療~妊娠卒業まで
- 4.卒業後、逆子治療~陣痛促進、出産まで
- 5.考察着床するのに継続しない原因は、子宮と黄体ホルモン
Kさん37歳 体外受精 施術6回(治療成績2015.12.Eさん)
あっと言う間に妊娠したにも関わらず、
逆子・陣痛促進と長いお付き合いになりました。
陣痛促進の治療はお腹が大きくて大変そうでしたが・・・、妊婦さんが来てくれる事がとても嬉しく、「妊娠菌」を他の患者さんに振り撒いて欲しいと願っています。
近いうちに第2子でお会いしましょう。
1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯
(体外受精で流産が続く)
20代で結婚したが仕事が忙しく33歳から妊活を始める。
タイミング指導を1年、人工授精(AIH)3回受けるが妊娠せず、ステップアップして体外受精を行う。
1度目の採卵で3ケ胚盤胞凍結ができ、次々に移植するが化学流産・心拍確認後の流産・化学流産と妊娠継続できず。
2度目の採卵でも3ケ胚盤胞凍結ができ、移植するが妊娠反応出ず。
残り2ケの凍結胚を移植する前に体を整えたいとレデース鍼灸*子陵を受診。
2.レデース鍼灸*子陵での問診・治療方針
(子宮環境と黄体機能不全の改善)
生理痛はないが塊が出る。経血量少なく、暗赤色。経血の色で子宮の状態が分かります。明赤色で塊が出ないのが理想なので、子宮環境の改善が必要だと判断しました。
また、基礎体温表を拝見すると低温期と高温期の差がなく、高温期が短くガタガタしている。黄体機能不全の可能性あり。
黄体ホルモンは排卵後の卵の殻から出るので、排卵する卵の完熟度を上げる必要がある。卵巣に働きかけて、卵の完熟度を上げることを目指す。
3.レデース鍼灸*子陵の治療~妊娠卒業まで
生理の経血色が明赤色になり、塊は減少する(1回目)
高温期と低温期の差がはっきり出て、ガタガタすることなく高温期も10日以上継続する。黄体機能不全が改善する(5回目)
基礎体温表が良くなった事を確認後(5回目)、凍結胚を移植・妊娠。
移植後10日目の判定日βhcg値は740(今までは0.8~6.28の範囲)
通常100あれば安心なので、十分のβhcg値であった。
安定期まで施術を行い妊活卒業。
4.卒業後、逆子治療~陣痛促進、出産まで
28週で逆子になり、鍼灸治療を行うが一度では戻らず、29週で再度逆子治療を行う。治療の3日後、検診で逆子が戻った事を確認。
その後、40週になって今度は出産の兆候が来ないと陣痛促進の鍼治療を行う。
通常は2~3日目には陣痛がくるはずが、兆候なし、再度陣痛促進の鍼を行う。
8時間後、出産。安産だったそうで安心しました。
5.考察
(着床するのに継続しない原因は、子宮と黄体ホルモン)
37歳で初の体外受精。胚盤胞凍結が出来たので、卵の状態は良かった筈です。
問題は着床するが継続しない事。
生理の経血色や塊が出ることから子宮内の環境が悪い。
また、高温期が短く黄体ホルモンの出が少ないので、妊娠が継続できない。
どちらも鍼で改善しましたので、移植後の黄体ホルモン(ディファストンやルトラール)
補充は不要になり、自力で黄体ホルモンが出るようになりました。
妊娠とは体全体が関わること、体外受精前に体を整えることが重要です。
★Kさんからいただいたお手紙★
ご無沙汰しております。逆子、陣痛促進とフルでお世話になったKです。大変お世話になりました。
ご連絡が遅くなったのですが、9月○日無事女の子を出産致しました。
はじめに入院して陣痛促進を予定しておりましたが、施術のお陰で無事に陣痛がきて8時間で出産できました。
有難うございました。
鍼は少し痛いので毎回緊張しましたが、先生、奥様にお会いしてお話しするのは楽しみで、妊娠・出産にとても前向きな気持ちを持つことができました。
落ち着いたら、少しでも早く2人目を、と考えていますのでその際はどうぞ宜しくお願いします。
生後1ケ月の写真を添付します。お陰様で順調に成長しています。