- 1.結婚と同時に不妊専門クリニックを受診タイミング法~体外受精へ
- 2.レデース鍼灸*子陵初診と主訴生理痛・PMS・早発閉経
- 3.レデース鍼灸*子陵の問診生理痛・PMSの原因・早発閉経と閉経年齢
- 4.鍼治療~妊娠・出産まで
- 5.考察
Mさん36歳 体外受精 施術7回(治療成績2016.8.Cさん)
素敵なお手紙を頂きました。可愛い写真も同封されていました。
楚々としたお嬢様風な方でしたが、大きなお子さんが生まれましたね。
男の子の子育ては大変ですよ!
次回、第2子でお会い出来る頃には、お子さんに鍛えられて、肝っ玉母さん風になられているかも・・・と想像して楽しんでおります。
1.結婚と同時に不妊専門クリニックを受診
結婚と同時に不妊専門クリニックを受診。タイミング法~体外受精へ。
タイミング指導5回・人工授精(AIH)5回行うが妊娠反応出ず。
36歳でAMHが1.7ng/mlと低いため(39歳の平均値並み)体外受精を勧められる。
体外受精を3周期続けて行うが移植まで至らないことが多く、3回目の採卵で凍結胚1ケ出来る。
2.レデース鍼灸*子陵初診と主訴
生理痛/PMS/早発閉経
鍼で体を整え、やっと出来た凍結胚1ケを万全な状態で移植したいと希望。
生理痛強く、痛み止め欠かせず。経血量少・赤黒い色調。PMS(月経前症候群)もあり。
AMHが低く誘発剤を使って採卵しても卵の数が採れず、早発閉経を心配。
3.レデース鍼灸*子陵の問診
生理痛/PMSの原因/早発閉経と閉経年齢
生理痛の原因は子宮の冷えが蓄積した状態のために子宮が内膜を剥がして排出する動きが鈍くて痛みとなる。
まず冷えの解消の施術をメインに行う。
PMS(月経前症候群)について中医学ではストレスで肝の気が上がり過ぎ、気の流れが悪くなり起こると考えられる。
西洋医学では「原因は不明だが黄体期のエストロゲン、プロゲステロンを主体とした内分泌環境の変化や体液の貯留が考えられる。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンの不均衡説、βエンドルフィン説、精神伝達物質代謝異常説が考えられる。
(参考文献:標準産婦人科学第3版)」
ご本人は早発閉経を心配されていたようですが、今ある凍結胚1ケで妊娠すれば問題ないと伝。
尚、早発閉経とは下記のような状態が起こり、Mさんの場合は全く問題なし。
エストロゲン低下→FSHが上昇→卵胞期短く→黄体期短縮→プロゲステロン低下→無排卵→閉経。
Mさんの基礎体温表は高温期と低温期の状態も良く、生理6日目のホルモン値もFSH4.0mlu/ P415.4ng/E220pg/プロラクチン11.6ng/で正常。
4.鍼治療~妊娠・出産まで
施術2回目で経血量が増え、PMSも治まる。施術6回で生理痛治まる。
施術7回目で内膜が11ミリとなり、移植・妊娠。出産報告を頂く。
5.考察
ホルモン値、基礎体温表ともに良く、卵の状態も問題ないと推測されました。
ご主人にも問題なし。AMHを気にしなければ、子宮内の環境改善のみで自然妊娠も十分に可能でした。
体外受精(IVF)を行うにしても毎周期では卵巣の負担が大きいので、休みながらの採卵をされる方が凍結胚がもっとできたのではないかと考えます。
閉経を心配するあまり焦ってしまったのでしょうね。第二子はAMHを気にせずに妊活ができればいいですね。
★ Mさんからのお手紙 ★
大変ご無沙汰しております。2016.6月からお世話になっておりましたMです。
4月○日3745gの元気な男の子を出産致しました。
胎嚢・心拍確認のご連絡以降、悪阻が酷くなってしまい鍼治療の通院が難しくなってしまいました事を心苦しく思っておりました。
治療の甲斐あって、1度の移植が成功し、元気な赤ちゃんを授かれました事、心より感謝申し上げます。
息子は生後1ケ月を過ぎ、笑ったり、声を出したりと日々成長しております。私も親として、1日1日成長していきたいと思います。
2人目を考える時が来るかどうか分かりませんが、またお世話になるかも知れません。その時はよろしくお願いします。
この度は本当に有難うございました。では。