- 1.レデース鍼灸*子陵受診まで治療履歴。無排卵の心配
- 2.体外受精を行う周期でレデース鍼灸*子陵を初診
- 3.体外受精キャンセル。残卵でリセット
- 4.体外受精。採卵~移植、妊娠するが心拍確認後流産。(鍼5回目)
- 5.体外受精。2度目の移植~妊娠・安定期まで。(6回~11回)判定日βhcgの目安
- 6.さいごに
Sさん39歳 体外受精 施術8回(治療成績2017.3.Aさん)
9ケ月のMちゃんを連れて遊びに来てくれました。
抱っこさせて頂き、赤ちゃんのホワホワした感触に私たちも癒されました。
現在育休中ですが、仕事が始まれば怒涛の日々だと思います。
今はのんびり育休を満喫して下さいね🤱
1.レデース鍼灸*子陵受診まで治療履歴。無排卵の心配
第二子希望で自己流タイミングを行うが妊娠反応は出ず、周期が32日と長く、
時々無排卵※1の周期があり(自己申告)心配になって不妊専門クリニックを受診。
不妊検査でAMH(抗ミュラー管ホルモン)が0.66ng/pmolと低いので体外受精(IVF)を勧められる。
※1.無排卵とは
基礎体温表が上がらず一相性のまま(高温期にならない)の場合。
生理のような出血(消退出血)もあり、経血量は少ない。
(ただ、基礎体温表は目安なので詳しくはクリニックで診てもらわないと判断できません。)
2.体外受精を行う周期でレデース鍼灸*子陵を初診
初の体外受精に向けて良い卵が採卵できるようにして欲しい。
AMH※2が0.66ng/pmolと低いので閉経が不安と主訴。
※2 AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは
卵巣内に成長途中の卵胞がいくつ残っているかを示すホルモンです。
38歳のSさんの平均値は1.9ng/mlと確かに低いのですが
(参照ベックマン・コールター株式会社:アクセスAMH測定値の年齢別分布図)
残りの卵胞ではなく、今の卵胞で妊娠できれば何の問題ありません。
ただ、第一子出産後、痩せたままであることが気になりました。
BMI値17。
標準体重の-20%の場合、排卵が止まりますので、これ以上痩せないようにとお伝えしました。ダイエットで生理が止まるのは体の防御反応です。
体全体のエネルギーが足りない場合、必要なところに優先してエネルギーを振り分けます。
心臓・脳・内臓は優先されますが、卵巣はなくても、人間は生きていけるので生殖器へのエネルギーが止まります。
BMI値は20くらいが良い卵が採れる方が多いようです。
3.体外受精キャンセル。残卵でリセット
レデース鍼灸*子陵初診の後、生理3日目に不妊専門クリニックを受診するが
残卵※3が分かりリセットとなる。
※3.残卵とは
原始卵胞は約200日かけて育ちます。
1回の周期で1000ケ位の卵が目覚めるのですが排卵まで少しずつ減っていき、生理中には1~10ケくらいまで減り、最終的に1ケが排卵すると他の卵は消えてしまうはずが、消えないで残っている卵があります。
生理中なのに明らかに大きな卵でE2が3桁あると残卵とみなし、排卵誘発剤(スプレキュア)を使って強制的に排卵させ、リセットとなります。
スプレキュアを使用せずに自然に排卵するのを待つ場合もありますが、時間が掛かるので年齢を考えての対応だったと推測されます。
4.体外受精。採卵~移植、妊娠するが心拍確認後流産(鍼5回目)
5回の鍼治療の後、体外受精を行う。2ケ採卵し、新鮮胚を移植。心拍確認後、流産。
残りの1ケは胚盤胞凍結出来る。
5.体外受精。2度目の移植~妊娠・安定期まで(6回~11回)βhcgの目安
8回施術後、凍結胚を移植。
妊娠判定でβhcgが89と十分な値を確認でき妊娠。
安定期まで施術。
βhcgの目安は胚盤胞移植の1週間目で50u/ml。10日目で100u/ml です。
判定日のβhcgが低い場合、レデース鍼灸*子陵の鍼でβhcgが伸びる場合もあります。
6.さいごに。出産報告まで。
Sさんは初の体外受精がキャンセルになった時、気落ちされていましたが、私どもにとっては卵胞を育てる猶予があって良かったです。
やはり体外受精の採卵直前よりも2~3周期前から鍼で体を整えた方が良い卵が採れるので、役目を果たせて安堵しました🍀