- 1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯生理周期が短く、P4・AMHの値が低い
- 2.レデース鍼灸*子陵での初診生理痛とPMS(月経前困難症)/周期が短い/AMHが低く閉経の心配/AMHが低い人の特徴と生殖医学会の考え方
- 3.レデース鍼灸*子陵の治療と体外受精を併用生理周期が整い(16回目~)妊活卒業まで
- 4.さいごに出産報告まで
Nさん36歳 体外受精 施術29回(治療成績2022.2.Aさん)
『3407gの男の子が誕生しました』との出産報告を頂きました😃
華奢なお母さんから大きなお子さんが生まれましたね。
陣痛から10時間も頑張ったのですが、最終的には帝王切開になったそうです。
妊活は忍耐でしたが頑張った甲斐がありました。第二子はAMHを気にすることなく妊活ができるといいですね。
無事に生まれて良かったです。おめでとうございました🌷
1.レデース鍼灸*子陵受診までの経緯
生理周期が短く、P4・AMHの値が低い。
20代で結婚したが、仕事が忙しく30代になって妊活を始める。
自己流タイミングを行うが妊娠せず、婦人科を受診。
生理周期が22~24日と短く、排卵直前のP4(プロゲステロン:黄体ホルモン)が10.2pgと少なく、AMH(抗ミュラー管ホルモン)0.9ng/mlと40代の値なので未熟な卵が排卵している可能性があるとクリニックから指摘される。
排卵誘発剤(クロミッドとhcg)の処方を受けながらタイミング法を6回受け、人工授精(AIH)も6回受けるが妊娠反応は一度も出ず。
2.レデース鍼灸*子陵での初診
生理痛とPMS(月経前困難症)/周期が短い/AMHが低く閉経の心配/AMHが低い人の特徴と生殖医学会の考え方
婦人科から不妊専門クリニックに転院すると同時にレデース鍼灸*子陵を受診。
生理痛が強く、PMSもあるため、しばらく体を整えてから体外受精にステップアップしたい。
生理周期が短く、未熟な卵が排卵。AMHも低いので閉経を心配との主訴。
まず、生理周期は25~38日が理想ですが、排卵直前のP4も<5pgが平均値なので心配はないと伝。(標準産科婦人科学第3版)
AMHについても残りの卵胞を数えるよりも今の卵胞で妊娠すれば問題なし。
AMHについては体外受精を行うお医者さんの教科書である『生殖医療の必修知識』編:社団法人日本生殖医学会では下記のように書かれています。
「AMHの基準値について、AMHに平均値、中央値はあるものの正常値は設定できない。
20歳代前半の5ng/mlから40歳代後半の0までの平均直線は引けるがどの年代においてもAMH0の人が存在し、測定値は正規分布しない。
特に30代では年齢とAMHは相関しない。
AMHの測定結果については同世代に比べ残っている卵子の数が多い少ないといえても正常異常と評価すべきではない。」
ただ、AMHが低い人の特徴として、BMI値が低すぎるという特徴あり。
Nさんの場合はBMI値が17だったので栄養指導を行う。
(※BMI値が18未満は排卵が止まる可能性あり。)
3.レデース鍼灸*子陵の治療と体外受精を併用
生理痛が治まり、薬は不要になる(4回目)
PMSが治まる(9回目)
7ケ月後、周期が安定して25日以上になるまでに体外受精を併用。
周期の理想は25日以上。22~24日の周期が少しずつ伸びる。
月毎の周期は下記の通り
25日周期(4回目)→24日周期→24日周期→26日周期(11回目)→28日周期(13回目)→24日周期→29日周期(16回目)→25日周期(19回目)→25日周期→31日周期 →30日周期(29回目)
周期が安定するまで待ちきれずこの間、体外受精を併用するが移植まで至らないことがが続く。
4回目の採卵で凍結胚が1ケでき、移植して妊娠(29回目)
安定期まで施術し妊活卒業。(34回目)
4.さいごに
鍼治療と体重の増加で周期も徐々に安定してきたのですが、閉経を恐れるあまり、体外受精を行うのが少し早かったのではないか、と考える事もありました。
卵巣の左右差もあるので、周期の安定を確認してから採卵した方が一度の採卵で終わったのではないかと。
しかし、元気なお声で出産報告を頂きそんな気分も吹き飛びました😄